私の長年のコンプレックス、それは、コーヒーと紅茶の飲み過ぎで、いつの間にか、黄ばんでしまった、自分の「歯の色」でした。人と話す時も、写真を撮る時も、無意識のうちに、歯を見せないように、口元を隠して笑うのが、癖になっていました。そんな自分を変えたくて、勇気を出して、歯医者さんに相談したのが、半年前のことです。仕事が忙しく、何度も通院するのは難しい、でも、確実に白くしたい。そんな私の、わがままな希望に、先生が提案してくれたのが、「マウスピースホワイトニング(ホームホワイトニング)」でした。歯型を採り、数日後、出来上がった、自分専用の、透明なマウスピースを受け取った時、これから始まる、新しい挑戦に、胸が高鳴ったのを、覚えています。その日から、毎晩、寝る前の2時間、テレビを見ながら、マウスピースを装着するのが、私の新しい日課になりました。最初の数日は、少し、歯が浮くような、違和感がありましたが、すぐに慣れました。薬剤の量を、間違えないように、慎重に、トレーに注入し、歯に、ぴったりとフィットする感覚を、確かめる。その、地道な作業は、まるで、自分の手で、美を育てているような、不思議な、充実感がありました。一週間が経っても、鏡の中の自分の歯に、劇的な変化は、ありませんでした。少し、焦りを感じ始めた、10日目の朝。いつものように、歯を磨いていると、ふと、鏡の中の歯が、いつもより、ワントーン、明るく見えたのです。「気のせいかな?」。でも、その日から、歯は、日に日に、内側から、透明感を増していくのが、分かりました。そして、2週間後、経過を見せに、歯医者さんへ行った時、術前の写真と、見比べさせてもらって、私は、息をのみました。そこに映っていたのは、明らかに、白く、そして、健康的に輝いている、自分の歯でした。その日を境に、私は、変わりました。人前で、口元を気にすることなく、思いっきり、笑えるようになったのです。友人から、「何か、最近、明るくなったね」と言われた時、私は、心の中で、ガッツポーズをしました。マウスピースホワイトニングは、単に、私の歯を、白くしてくれただけでは、ありません。それは、私の心の中から、長年のコンプレックスという、くすみを取り除き、「自信」という、かけがえのない輝きを、与えてくれたのです。